冨士酒造「榮光冨士 熟成蔵隠し」2020/2021を飲み比べ

2021/10/15

レビュー 日本酒

t f B! P L

果たして違いはあるのか
毎年大体9~11月くらいに「ひやおろし」という種類の日本酒が出ることをご存じでしょうか。
自分は結構この「ひやおろし」のお酒が好きで、この時期が毎年楽しみで待っていたりしています。
なんとなく穏やかというかまろやかというか、そういう感じがするんですよね。

ただ、ではひやおろしとは何か、というのはぶっちゃけ日本酒に詳しくなりたくて勉強を始めたのが最近なので恥ずかしながら大ポカやらかした昨日までよく知らなかったんですよね。

今回はその辺も詳しい他のサイトさんの引用を交えつつ、冨士酒造さんの「榮光冨士(栄光冨士)純米大吟醸 無濾過生"詰"原酒 熟成蔵隠し」の2020年版・2021年版の飲み比べてみたのをつらつら書いてきます。

ひやおろしとは?

ひやおろしとはSAKETIMESさんによると以下のような状態を指すそうです。

貯蔵するときにのみ火入れをし、2回目の火入れを行なわない、この「ひや」と呼ばれる状態で貯蔵し、秋になって卸されるため、「ひやおろし」と呼ばれているようです。
引用元:秋の到来を告げる旬の日本酒「ひやおろし」とは?【イラストで解説!ひと目でわかる日本酒】
 

1度火入れされているという事で生酒に比べて口当たりも穏やかになる傾向があり、また口明け後の変化も緩やかに変わっていくそうです。

昨日twitterで「生原酒」と記載して指摘されるまで全然こだわってなかったんですが、詳しく知らないまでもなんとなくこのひやおろしのまったりとしたというかなんというか、一度も火入れをしていない生酒に比べた時の口当たりの良さが好きだったのかな…?と今回調べてみた後に思ったりしました。

自分が感じたメモ

2020(1年前のものを冷蔵庫で寝かせていたものなので、去年のものを飲んだ場合と感想が異なると思います)

甘さ/辛さ ★★★★☆ 1年寝てたからか、2021よりも丸い甘みが感じられる  
酸味    ★★☆☆☆ 舌の上で少し感じる程度
後味    ★★★★☆ これも舌の上で感じるがすっと抜ける
飲みやすさ ★★★★★ 日本酒が苦手な人でも飲めると思う
自分の好み ★★★★☆ 

2021

甘さ/辛さ ★★☆☆☆ (榮光冨士にしては)少しからめに感じる
酸味    ★★☆☆☆ 舌の上で少し感じる程度
後味    ★★★★☆ 優しい口当たりで、嫌みがない
飲みやすさ ★★★★☆ 飲みやすいが日本酒らしさがあるので少し慣れがいるかも?
自分の好み ★★★★★ おいしいので来年も見かけたら買いたい(というか今年の分もう一本買っておいてもう一回飲み比べしようかしら)

感想

2020は「さっぱりまろやか甘み」、2021は「ちょい辛どっしり」といった感じ。

飲み会の時に飲んだ時は割とお酒が入った状態だったので、さっぱりしている2020がおいしいなと感じたんですが、酒が抜けた状態で飲むと味がしっかりしている2021が良かったです。

なんにせよ年跨ぎで同じお酒を飲んだことがあんまりなかったので、こういうのも面白いですね。
榮光冨士は一升瓶と四合瓶で同じ銘柄でタンクナンバーが違うために味が全然違ったり、四合瓶でもタンクが異なったりする(裏の銘柄名の横に数字が書いてあったりします)ので、同じ年の銘柄でもやったりしても面白いかもしれんですね。

さて、今年まだ買える2021年製の熟成蔵隠しですが、上の好みの欄でも書いていますが栄光富士にしては辛め(それでも他の銘柄と比べると甘い)で食べ物に負けないので、結構食事中に飲んでもいいかもしれません。
味の濃い中華とかも合うかもしれないですね。あと赤身の魚。カツオとかいいかも。

このお酒の情報


酒造    :冨士酒造
使用米   :五百万石100%
精米歩合  :50%
アルコール度:16.9度
日本酒度  :-2.0
酸度    :2.1

まとめ

日本酒、ムズカシイ。

ただ今回なんとなく秋に出る酒だろくらいの認識だった「ひやおろし」はどういったものかを考えるきっかけになって、より日本酒の事を知るのが楽しくなりました。

今回引用させていただきましたSAKETIMESさんは他にも日本酒に関する記事が沢山あって割と楽しく見れるのでお勧めです(ダイマ

……榮光冨士のwebサイトはいまだにflashプレイヤーが設置してあったり、ほとんど情報がなかったりもったいないですよね。あとツイッターの情報の中身がない。
十分有名かとは思うんですが、良い酒造さんなのでもっと情報発信に力が入ってくれると嬉しいです。

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